前腕を過度に内旋させるべからず
またもや前腕と肘をベンチプレスで痛めてしまい、オフになって2週間経ちました。
リハビリでもまだ痛みを感じるのですが、今回の怪我の原因は特定できており、身体の使い方について勉強になりました。
ラックアップする時や、バーを受ける(ロックする)時に前腕をわざと内旋させるのは止めた方が無難です。
世界の中でも日本人リフターは独特のグリップをしており、それはJapanese Gripとも呼ばれます。
前腕を内旋させ、バーを縦に握るようにすることで稼動域を狭めることを可能にするグリップです。
これができるのは猿手という骨格の人であって、ほとんどの人は柔軟性関係なく肩や肘に大きな負荷がかかようです。
稼動域の短縮ができるJapanese Gripとはどのようなものか、こちらを御覧ください。
(1分40秒から) Japanese Gripでは手首の位置が外側へ数センチ移動しています。
これによりバーの稼働距離が短縮できました。
しかし骨格が合わない場合、ロックした時、腕全体ではなく手首、前腕、肘の内側に負荷が集中しやすくなり危険なグリップでもあります。
手首を寝かせ、バーと手が密着するように強く握り占めるほど前腕が内旋するのは自然なことですから、調子が良い時や、1RMに挑戦するとき程、無意識に過剰にバーを握る行為で、前腕が内旋しすぎてしまうことに気をつけなければいけません。
私の場合、内旋させた状態でロックするだけで腕に負担がかかり、さらにバーを下降させようものなら、バー20kgのみでも肘が痛いです。
これは疲労が蓄積しておらず、調子の良い時は気づかない負荷でした。
痛みを感じずにできる方は競技ベンチプレスに適しているかもしれませんが、一般トレーニーが興味本位で試すのはおすすめできません。